Lunch with John Watson, Former Chevron CEO @ Booth

こんにちは、Class of 2019のL.Tです。2nd Round受験の方はスコアメイク・エッセイでお忙しい頃でしょうか。Boothも10月・11月はビジットラッシュで多くの方にキャンパスにお越しいただきました。まだまだ大変な時期が続きますが、Boothの受験に際して在校生サポートが必要でしたら遠慮なくご連絡いただければと思います。

さて、以前こちらこちらの記事で日本を代表する実業家とのRelationの近さを紹介しましたが、Boothはここアメリカにおいても同じ文化を保持しています。私はEnergy GroupというStudent ClubのCo-chairを務めていますが、先日その関係でChevronの元CEOであるJohn Watsonとランチをするという機会がありましたので紹介します。

Chevronは皆さんも一度は名前を聞いたことがあるかと思いますが、カリフォルニアに本社を置く世界有数の資源・エネルギー会社です(2017年度売上高: $135Billion、Net Income: $9.2Billion)。石油・天然ガス採掘を始め、上流~中・下流のサプライチェーンに至るまで広く事業を展開しており、アメリカを代表する企業群であるFortune 500の上位15位以内、俗に言うFortune15に君臨しています。

John Watsonは1980年にBooth(当時はThe University of Chicago Graduate School of Business)を卒業後Chevronに入社し、様々な役職を経験した後に2001年にCFOに就任、その後2010年~8年間に渡ってCEOを務めた人物です。2018年2月をもって退任し、Boothとの結びつきを再び強めたいということで先日シカゴを訪れ、その際にEnergy Groupメンバーとのランチをセットいただきました。当初は学生15名程度で検討していましたが、いざ蓋を開けると希望者が殺到し、結果的に学生25名の大所帯で部屋にすし詰めになりました。密度の濃い部屋でしたが、終始笑顔を絶やさず(我々と同じ$10のボックスランチを食べながら)学生からの質問に答えてくれました。

 アメリカを代表する実業家らしく、経営に関する広い知見を披露してくれましたが、特に人・組織マネジメントに関する話が多かったのが印象的でした。「企業文化は長い時間をかけて形成される財産だが、崩れるのは一瞬。私は常に社内の『雰囲気』に目を配っている。たまにCEOからトップメッセージを発すればどうこうなる問題ではない。」「経営者として一番難しい選択は、『人』が絡む時だ。リストラをする時は常に従業員の生活、Chevronの企業文化をどう担保するかを真剣に考える。」「私がCEO在任中にやった仕事で最も誇れるものはSafety Processの改善について。これについては相当成果を上げたと思う。」「たとえ技術のことが100%分からなくても、分かろうとする姿勢、人間味を見せれば人は協力してくれる。」「後継者を選ぶ時は自分の目が正しいとは思わないこと。」等、長い経験に裏打ちされたエピソードがちりばめられており、将来的に事業会社での経営を担いたい私としてはとても参考になりました。JohnがCEOを務めた期間は世界的に資源価格が低迷した時期で、非常に苦しい環境下での経営を強いられた彼だからこそ言える話も多く、言葉に重みを感じる場面も多々ありました。

 尚、今後については特に予定は決めていないそうです。いくつかやりたいことはあるが、周りの先輩から「John、少し時間を置いて考えろ。すぐに何かにコミットするな。」とアドバイスされており、とりあえず妻と旅行に行くと談笑していました。

 改めての話になりますが、Boothの大きな魅力の一つはこうした業界を牽引するリーダーとの距離の近さだと感じます。学校運営においても2年生が1年生を助ける文化が非常に強く見えるBoothですが、Pay something backの精神が歴々のアラムナイの方にもしっかりと根付いていて、直接教えを受ける場面を設けることができることは大きなメリットだと感じます。受験者の方は、こうしたアラムナイネットワークの強さについても調べながら学校選択を進めていただければ幸いです。

Graduate Program in Health Administration and Policy (GPHAP)

Class of 2020のRKです。今回は、Boothにおけるヘルスケアのオポチュニティとして、GPHAP(Graduate Program in Health Administration and Policy)(https://www.ssa.uchicago.edu/gphap)について紹介します。長文ですが、ヘルスケアに興味のある方はぜひ読んでみて下さい。

<Health Care Conferenceで、カメルーンの内科医でHarrisに留学しているGPHAPの同期との一コマ>

<Health Care Conferenceで、カメルーンの内科医でHarrisに留学しているGPHAPの同期との一コマ>

本プログラムは、Boothに加え、Harris School of Public Policy、Law School、Pritzker School of Medicine、School of Social Service Administrationの学生から構成され(1学年約50人)、学際的な視点でヘルスケアを学ぶ、1934年から続く伝統的なCertificate Courseです。アプリケーションは年によって変動があると思いますが、9月初旬がエッセイの提出期限で、9月中に選考結果が判明します。プログラムの概要について、入学後の3カ月で経験したことや今後の計画を中心に紹介させて頂きます。(詳細は、上記ホームページ内の”GPHAP Program Requirements”をご参照下さい。)

 

プログラム概要

■Academic

Boothに限らず上記のスクールに設置されているヘルスケア関連の授業を、自身の興味に従って、卒業までに最低4つ履修することが求められます。授業の内容は、米国医療の仕組み、医療経済、医療に関する法律・制度設計、病院のオペレーション分析(Boothで唯一ヘルスケア専門の授業)など、多岐に亘ります。私は、1年生の冬学期・春学期で、病院のオペレーション分析の授業と、Harrisに設置されている医療経済の授業を履修する予定です。

 

■Practical

座学に留まらず、ヘルスケア業界の現場を経験することが求められます。特徴的なオポチュニティとしては、シカゴ大学附属病院でのインターンシップや、ヘルスケア領域の研究をしている教授のリサーチアシスタントが挙げられ、全米有数の大病院にて病院内のオペレーション改善や、プライマリケアや地域医療の仕組み作りの活動に参画することができます。これらは有給であることからも相応のコミットメントが求められますが、特にプロバイダー(医療機関)やコンサルティング業界に興味がある学生にとっては、非常に有意義なプログラムとなっています。尚、私はIGNITE(http://macyfoundation.org/news/entry/ignite-change-improving-care-interprofessional)というプログラムにリサーチアシスタントとして参加し、内科医でメディカルスクールの教授の下、チーム医療の仕組み作りに携わることになりました。

 

■Co-curriculars

より幅広い視点かつ最新のトレンドを掴むために、シカゴ大学内で行われているセミナーに一定数出席し、write-upを提出することが求められています。先日、シカゴ大学のみならず、テキサス大学やハーバード大学からも専門家が出席した”Advancing Population Health Management Through Medical Education, Health Policy, and System Change”というカンファレンスに出席しました。各大学病院の実例を用いながら、Value-Based Careが求められる中で、プロバイダーはどのような内部体制を敷き、外部パートナーとどのように連携をしながら、低コストで高品質の医療サービスを提供していくべきかという議論がなされました。プロバイダー自体が一経営体として、将来の投資のための利益も確保して持続的な経営を行いながら、如何に地域医療に貢献するかという見方をしていることが興味深かったです。私の知る限りでは、日本でもこうした議論がされ始めていますが、実際に病院の全ての部門を巻き込む動きには達していないという認識をしています。そのボトルネックとして、診療報酬制度により、病院の各科が低コストかつ高品質の医療サービスを目指す強い動機及び実行力がないという構造的な要因もあると思います。しかしながら、こうした構造の中でも、病院が自身で変えられる部分について深く学んでいこうと考えるようになり、単なるオペレーション改善に留まらない、病院マネジメントに対する興味を強くした一日でした。

尚、セミナーは下記のようなものがあります。(勿論、これらのみならず、GPHAPのメーリングリストで山のような情報が毎週送られてきます。)

・The center for health administration studies, Michael M. Davis Lecture Series (https://chas.uchicago.edu/events/mdl/)

・MacLean Center, Lecture Series Program (https://macleanethics.uchicago.edu/events/seminar_series/http_macleanethics.uchicago.edu_events_seminar_series)

・UChicago Department of Public Health Sciences Lecture Series (http://health.bsd.uchicago.edu/Seminars)

 

終わりに

米国のヘルスケア業界は、「アプリ等のテックはシリコンバレー、医療機器はサンディエゴ、製薬はボストン」という地理的な分化が進んでおり、シカゴはそうした地域に比べて産業としてのヘルスケアの盛り上がりは決して大きくはないと思いますが、Boothにはヘルスケアのリソースが豊富にあることを少しでも感じて頂ければ嬉しく思います。プロバイダーや政策当事者の話を中心にしてしまいましたが、Polsky Centerを通じて、シカゴ大学発の製薬や医療機器のベンチャー企業でのインターンや、それらの会社にVCの立場で関わることも可能です。従って、興味分野の解像度を高くしてそれなりの努力をすれば、何かしらのオポチュニティを獲得し、BoothのFlexibilityを十分に活用しながら1年生の秋学期から、いきなり自分の興味のど真ん中の活動に専念することができます。 

追加で聞きたいことなどあれば、いつでもご連絡下さい!セカンドラウンドのエッセイ執筆が本格化すると思いますが、是非とも体調にはお気を付けて頂き、納得行くMBA受験をされることを願っております。

<GPHAPに入るともらえる水筒など>

<GPHAPに入るともらえる水筒など>

Dean Rajan Interview on Nikkei

BoothのDeanをつとめているMadhav V. Rajanのインタビュー記事が11月14日付の日経新聞に掲載されました。Deanの方針や最近の学校/学生の様子についての内容になりますので、ぜひご参考ください。

(グローバル時代をひらく)米シカゴ大ブース・ビジネススクール MBAデータ分析重視
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO37729880U8A111C1TCN000/

Booth: 自由度の高い授業環境

皆さん、こんにちは!Class of 2020のH.Mです。

Boothの特徴として、よく授業のFlexibilityが挙げられることをご存知の方も多いかと思います。必修指定されているのはLEADというリーダーシップの授業のみで、それ以外の授業は自分の好きなレベルのものを、好きなタイミングで履修でき、自由度が大きい(他校のように1年目はCore授業、2年目はElective授業という縛りがない)という意味です。

今回は、Class of 2020の日本人14人が、Boothの最初の学期(2018 Fall Quarter)に実際にどのような授業を履修しているかをご紹介し、どの程度のFlexibilityがあるかをご紹介出来ればと思います。

まず、前提として、BoothのカリキュラムはLEAD以外に、Foundations、Functions, Management, and the Business Environment (以下FMBE)、Electivesという3カテゴリーに分かれています。Foundationsは、Financial Accounting・Microeconomics・Statisticsの3分野それぞれからレベルは問わず1科目を履修することになっています。FMBEは、Finance・Marketing・Operations・Decisions・People・Strategy・Business Environmentの7分野のうち6分野以上からレベルは問わず1科目を履修することになっています。Electiveは完全に自由です。修了要件は20科目=単位2,000Unitです。

以下が14人の実際の履修科目の一覧です(LEADを除く)。尚、FMBEの科目にはElectiveにも重複してカウントされるものがありますが、その場合はFMBEとして色づけています。またMBA/MPCSのJoint Degreeが対象のコンピューターサイエンスの授業は別の凡例を付けています。


Foundation
Functions, Management, and the Business Environment
Electives
MPCS
Aさん 30116 - Accounting and Financial Analysis I 33001 - Microeconomics 37000 - Marketing Strategy 41000 - Business Statistics
Bさん 33001 - Microeconomics 38002 - Managerial Decision Making 38116 - Leading and Managing Teams 41000 - Business Statistics
Cさん 30000 - Financial Accounting 33001 - Microeconomics 35200 - Corporation Finance 42001 - Competitive Strategy
Dさん 33002 - Accelerated Microeconomics 37000 - Marketing Strategy 41100 - Applied Regression Analysis
Eさん 30000 - Financial Accounting 33001 - Microeconomics 41000 - Business Statistics 42001 - Competitive Strategy
Fさん 30000 - Financial Accounting 33001 - Microeconomics 41100 - Applied Regression Analysis
Gさん 33001 - Microeconomics 38103 - Strategies and Processes of Negotiation 41000 - Business Statistics
Hさん 34705 - Entrepreneurial Discovery 51042 - Python Programming 55001 - Algorithms
Iさん 30000 - Financial Accounting 37000 - Marketing Strategy 41000 - Business Statistics
Jさん 30000 - Financial Accounting 33001 - Microeconomics 37000 - Marketing Strategy 41000 - Business Statistics
Kさん 30000 - Financial Accounting 33001 - Microeconomics 41000 - Business Statistics 42001 - Competitive Strategy
Lさん 30000 - Financial Accounting 33001 - Microeconomics 37000 - Marketing Strategy 41000 - Business Statistics
Mさん 30000 - Financial Accounting 33001 - Microeconomics 34705 - Entrepreneurial Discovery 37000 - Marketing Strategy
Nさん 33001 - Microeconomics 34102 - New Venture Strategy 36110 - Application Development 37000 - Marketing Strategy

いかがでしょうか?履修に関していくつかコメントしますと、

  • 各学期とも3コマもしくは4コマを履修するのが標準的です。上記は全て1コマ=1週3時間×11週=単位100Unitの授業になります。履修している人はいないですが、5週間で単位50Unitの授業もあります。

  • どの時間のどの教授の授業を履修するかは自由です。上記で同じ授業となっているものも、別の時間帯、別の教授の場合が多く、そこも含めて各自で設計するようになっています。

  • 上記でElectivesの授業を履修している人がたくさんいますが、これは1年生の1学期目からアントレプレナーシップ等の授業を履修できるFlexibilityの現れと思います。

  • Tech系の授業を履修しているケースもありますが、中には、事前のプログラミングの経験は問われない一方、最終的な成果物としてWebアプリケーション等を自ら作成出来るようになる事を目指す授業もあります。Tech系の授業は近年人気が高まっている傾向にあります。

  • 最初の学期からElectiveの授業を中心に履修している人もいますが、最初の学期ではFoundationsを履修する人が多いです。これは他の授業の多くにFoundationsがPrerequisiteとして指定されているためです(職務経歴等によりWaiveも可能)。

  • 同じFoundationの中でも学部時代に既に履修していたり、職務の中で経験している場合は、中上級クラスを履修することも可能です。具体的には下記の通りです(各クラスの履修者により執筆)。

    • Financial Acountingの上級クラス(Accounting and Financial Analysis I):財務会計の中でやや難しい項目を扱うクラスという位置づけで、基礎クラスの延長上にあるイメージです。具体的には、繰延税金資産・負債、リース、年金、投資、為替調整勘定、連結処理等の分野において、税率が変わった際の処理や10Kの情報から何が読み取れるか?と、概念というよりは深く実践的に学べます。教授(Leonald Soffer)の評判が高く、難しい処理をクリアに解説してくれます。企業のFinanceロール、投資銀行、PEファンドを目指される方には有益な授業だと思います。尚、BoothではこのクラスはFootnote accountingと呼ばれますが、一般にFootnoteという言葉から想像されるクラスとは異なる印象でmisleadingですので誤解に要注意です。

    • Business Statisticsの上級クラス(Applied Regression Analysis):通常の統計は統計学の基本を学んでいく一方、回帰分析モデル診断及び選択・時系列分析・一般化線形モデルなどを統計ソフトのRを持ちいて学びます。Boothに設置されているデータ分析関連の授業では、R又はPythonを使う授業も多く、私は一年目の冬学期に、病院のデータをRで分析する授業を履修する予定のため、その準備として履修しました。

    • Microeconomicsの中級クラス(Accelerated Microeconomics):通常のミクロ経済学との違いは、①進度が早い、②現実社会をミクロ経済学の理論を用いて分析することに重きが置かれている、という2点になります。例えば、「空港のチェックインカウンターや郵便局の窓口への列が、各窓口毎に列を作るのではなく、一列だけにしていることは平等と言えるか」や「アルコールによる社会が被る損害を最小化するためには、酒税はどのような考え方で設計されるべきか」等が宿題で課されます。尚、上級のミクロ経済学の授業は、履修者によると、分析対象のテーマ自体をチームで考えてそれを分析する、という授業のようです。

授業の履修については、冬学期以降さらに多様になっていきます。こちらもまた冬学期になりましたらお伝えできればと思います。


Chicago Booth, The World's Best MBA Program

Class of 2020のLMです。

英国のエコノミスト誌が10月27日に2018年のMBAランキングを発表致しました。
結果、Boothがトップとなりました!(詳細記事はこちら)

同紙が特筆しているのがBoothのAlumni Network。MBAの中でトップクラスの規模を誇ると報道しており、私も個人的にBoothの強みだと感じています。日本でも卒業生ネットワークがとてもアクティブに活動しています。

Boothで得られる経験やネットワークにご興味のある方は、是非11月12日に行いますWebinarにご参加ください。在校生から直接Boothの強みを聞ける貴重な機会ですので、事前申し込みを忘れずに!