Beyond the classroom

Marketing Trek 2018

Class of 2020のKです。昨年12月にMarketing Trekに参加しましたので、その内容をレポートします。

 そもそもTrekとは何か?他にどのようなTrekがあるのか?については、過去のポスト(Tech Trek 2017レポートHealthcare Trek)をご覧ください。

 Marketing TrekはMarketingというFunctionを軸とした企業訪問旅行です。今回の参加者は8人で、Seattleにて4社(MicrosoftAmazonBoeingStarbucks)、San Franciscoにて6社(SalesforcePremier NutritionLinkedInGoogleOld Navy(GAP)、Lyft)を訪問しました。各企業ではBoothアラムナイを中心とした社員の方の話を伺ったり、工場見学をさせていただいたりなどしました。

 この種のTrekは就活目的で参加する人が多いのですが、このMarketing Trekは、就活とは無関係に純粋にMarketingに興味を持っている人(私含む)も参加しており、もちろん真剣でありながらflexibleな、とても雰囲気の良いTrekでした!

 以下、特に印象に残った企業についての感想です。

 

·       Microsoft

 BoothアラムナイのSatya NadellaがCEOになりもたらした変化についての話題が面白かったです。Hardwareも扱っているので、開発中の製品や3Dプリンター等も見せてもらいました。

 

·       Amazon

 決済分野等の新しい事業も含め、世界中の日常生活にますます浸透してきているという印象を受けました。2018年にオープンしたばかりのSpheres(ワークスペース)や、Amazon Goを訪問することができて良かったです。ペットを連れてきている社員の方が多いことも印象的でした。

·       Boeing

 B-to-B Marketingの奥深さを知ることができ、今回の旅のbest momentだったかなと思います。まずは最新型の機内のモデルを見せてもらい、seat designや照明の工夫など、最高のflightを提供するための企業努力を知りました。また、顧客であるAirlineに対して実際にどのようにセールスを行っているのかを実演してもらい、例えば競合他社がより低い価格で航空機を売っているわけですが、耐用年数を踏まえるとコスト面の優位性もアピールできるなど、売り込み方によって商品価値を高めていけるということを学びました。

 

·       Starbucks

 世界各国に様々なカフェ・ドリンク文化がある中で、市場に浸透して行くための工夫が興味深かったです。カフェ店舗がスタバの象徴である中で、販売チャネルの多様化も印象的でした。コーヒーや紅茶の試飲もさせてもらいました。

 

 ·       Google

 パネルの皆さんがGoogliness(日本語ではGoogle人らしさ、でしょうか)についてしきりに語っていたのが印象的でした。社員の皆さんのjob functionも非常に幅広く、結果として個別の事業について突っ込んだ話はできず。大企業だなと思いました。

 

·       Old Navy

 安心感の裏にある顧客獲得・維持のための工夫が面白かったです。変わらぬ魅力を提供するためには、組織内部は現状維持ではいけないと思い知らされました。

 

·       Lyft

 Ride Shareという新しい業態のため、それぞれの社員がentrepreneurshipを持つことで急成長を実現しているようでした。パネルの方がchallengeもopportunityも多くexcitingだ、と言っていたのが印象に残っています。訪問したのがクリスマス前の金曜だったためオフィスにはほとんど人がおらず、働き方の柔軟さも感じました。

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また、訪れた街についての感想も。

 ·       Seattle

 気温はそこまで低くないのですが、ずっと雨が降っていてジメジメしていました。Chicagoは非常に寒いし雪も降りますが、カラッとしているので、良し悪しあるなと感じました。

ただ、働く人に優しい街だなという気がしました。ワシントン州は個人に対して所得税がかからないところが魅力的だと思います。またSeattleは最低賃金が$15/hourで、これを確保するためレストランではチップ込みの値段を請求されることが一般的であるようです。

Seattleで働く日本人のエンジニアの方にも会い、とっても働きやすいよという話を聞きました。日本で消耗している方はぜひSeattleへ。

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·       San Francisco

 中心部は高層ビルが規則正しく立ち並び東京に似た雰囲気を感じました。気候も良いし、アジア料理へのアクセスも良さそうです。ただ大都会ゆえではありますが、街ゆく人の雰囲気から貧富の差を感じる場面が多々あり、歩いてて怖いなーというエリアも結構ありました。

 Trekと関係ないのですが、空き時間に隕石が落ちているところを目撃しました。

·       Mountain View (Google)

 だだっ広い土地に大きなGoogleの本社(ビル複数)がポツポツと建っていました。率直に言えば何もないところだなと思いましたが、駅周辺のレストランなどは充実しており、また更なる開発も予定されているそうです。San Francisco中心部に住む人は片道1時間ほどかけて通勤しているそう。この通勤の時間も自分にとって色々物事を考えるための大切な時間なんだ、と言っていたパネルの方がいました。

 

全体として、各企業のMarketing戦略、働き方、オフィスや街の雰囲気など、訪問したことで得られた情報がたくさんあり、貴重な機会となりました。多くの企業は、一般旅行者としては立ち入ることができず、MBA(Booth)の学生だからこそ訪問を受け入れてくれました。これもMBAのメリットの一つだと思います。Boothが西海岸の企業やMarketingに強いというイメージはあまりなかったのですが、実際に訪れてみると、どの企業にもたくさんのアラムナイがいて驚きました。受験生の方もぜひ、先入観にとらわれずBoothのリソースの豊富さを知っていただければと思います。

 同級生との交流を深められたこともとても良かったです。少人数だったので全員と深い話ができ、食事や観光も一緒に楽しみました。このうち4人とはAirbnbで一緒に滞在し、夜中までNetflixを見たりして盛り上がりました。

Trek Leaderは企業へのアポイントや交通手段の確保等、とても気を配ってくれました。私は同級生でありながら、いち参加者として恩恵を得てばかりで申し訳ないなという気持ちになりましたが、Trek Leaderは ”My pleasure. This is work of love” と言っていました(器が大きい!)。Boothはpay it forwardの精神を大切にしているcollaborativeな校風で、私もエッセイではちゃんとcontributeするよーと書きましたが、優秀な同級生たちの中で付加価値を提供するのは実際のところ簡単ではないなと感じます(貢献できていなくても優しくサポートしてくれる同級生ばかりです、本当に)。授業料払ってるからいいんだと言ってしまえばそれまでですが、どこか足りない、貢献できていないという気持ちを今後の自分の成長に繋げていけたらと思います。

 

以上、Marketing Trek 2018レポートでした!

 

家族帯同 @ Chicago

こんにちは、Class of 2020のT.K.です。

今回はアカデミックな話題ではなく、家族帯同でChicagoに来る可能性がある方向けに子供を連れて楽しめる場所を中心に居住エリア周辺にある様々な施設を紹介させていただきます(もちろん大人の方だけでも楽しめます)。

 私自身は妻と子供二人(渡米時点で4歳の長男と生後2ヶ月の次男)と一緒にChicagoに移り住んできましたが、自分が学業に集中するためには、家族が現地の生活をエンジョイすることが非常に重要だと実感しました。そういう観点ではChicagoには大都市ならではの豊富なオポチュニティがあり、大変助かってます。

 ①    Chicago Children's Museum (Navy Pier内)

居住エリアから徒歩20分程度のところにあるNavy Pierという複合商業施設の中にある子供向け博物館です。幼児から小学生まで各年齢に合わせた遊び場があり、見たり、触ったり、走り回ったりして一日中楽しめます。また、Navy Pierには大きなフードコートや観覧車などの乗り物もあるので、博物館を出たあとも楽しめる場所がたくさんあります。ちなみに毎週木曜日の夕方と毎月第一日曜日は博物館の入場が無料です。

URL: https://www.chicagochildrensmuseum.org/

 

②    Shedd Aquarium

居住エリアから徒歩30分程度(車だと10分程度)のところにある、シカゴ最大の水族館です。32,000(1,500種)を超える海洋生物を有しており、敷地も相当広く、日本でも同規模以上の水族館は数えるほどかと思います。世界中の海洋生物が展示されており、生息地域別に展示エリアが分かれており、見どころ満載です。ちなみに、シカゴ市民は常に入場料が半額になるうえ(図書館カード、免許証、郵便物などによる証明が必要)、イリノイ州民の入場料が無料になる日も設定されています。

URL: https://www.sheddaquarium.org/

 

③    Field Museum

Shedd Aquariumに隣接しており、恐竜の化石、動植物の剥製、昔の人の暮らしの風景などが展示されています。中でも一番有名なのが、世界で最も完全に近いT.REXの全体標本であるSue(愛称)の展示です。やや大人向けの展示が多いため、子供連れの場合は小学生以上の方が楽しめるかもしれません。

URL: https://www.fieldmuseum.org/

 

④    Maggie Daley Park

観光名所として有名なMillennium Parkに隣接する公園で、巨大な屋外遊具(無料)があります。居住エリアからは徒歩5分程度ですので、週末にふらりと気軽に遊びに来ることができます。また、冬場にはアイススケートリンクが開設され、入場料は無料です。スケート靴をレンタルする場合は一人一日$15となります。連休中は靴をレンタルするのに長蛇の列ができることもあるので、スポーツ用品店などでスケート靴を購入するのもおすすめです(初心者用だと$60程度で買えますので4回行けば元が取れます)。

URL: https://maggiedaleypark.com/

 

⑤    Lake Shore East Park

住居エリア内にある公園で、滑り台やブランコといった遊具に加えて、広い芝生が広がったエリアもあります。普通の公園ではありますが、最も遊ばせることの多い場所です。公園を囲むようにマンションが立ち並んでおり、Downtownの喧騒とは隔離されているため、非常に安心して子供を遊ばせることができます。また、周囲のマンションにはBooth生以外にも子供連れの日本人家族が複数住んでいるため、子供同士が公園で一緒に遊ぶこともよくあります。冬場は雪遊びやソリ遊びなどが気軽にでき、冬のシカゴを子供と満喫できます。

 

⑥    Lincoln Park Zoo

バスで北に15分程度のところにあるLincoln Parkという公園内にある動物園で、1年を通じて入場料が無料です。無料とは思えないほどの展示の豊富さがあり、巨大な屋内遊具もあるので、子供連れにはうってつけの施設です。カフェテリアや売店なども所々にあるので、手ぶらで来園しても、一日中楽しむことができます。また、冬場には夜間のライトアップや各種イベントなども開催されます。

URL: https://www.lpzoo.org/

 

⑦    Museum of Science and Industry

Chicago大学のメインキャンパス近辺にあり、居住エリアからだとMetra(電車)もしくは車(Uber)での移動となります。名前のとおり、科学関連の展示が中心となっておりますが、目で見て体験できる展示が多く、未就学児でも楽しめるような内容になってます。中にはヒヨコの孵化が見られる展示もあり、ヒヨコが生まれる瞬間を常時見ることができます。常設展だけでも、全てを1日で見るには難しいほどの量があり、充実した内容となっております。なお、当博物館もシカゴ市民の入場料割引とイリノイ州民のFree dayが設定されています。

URL: https://www.msichicago.org/

 

これらの場所は、勉強に疲れたときに御家族を連れて息抜きをするにも良いですし、グループワークや授業の課題などで家を空けるときに御家族に楽しんでもらうにも良いですし、他の家族と一緒にいっても楽しいと思います。また、今回ご紹介した施設以外にもたくさんの遊び場がありますので、Chicagoにお越しの際は、是非、散策していただければと思います。

Case Competitions

こんにちは、Class of 2020のR.Iです。

Boothでは、日々のクラス以外にも様々な機会があり、その多さに目が回る日々です。今回はそんなクラス外の機会の一つとしてケースコンペ(Case Competition)をご紹介します。ケースコンペは、様々なテーマ(Consulting, Investment Management, Venture Capital, Private Equity, Healthcare, Tech, Design等)に沿って、与えられたテーマに対する提案・プレゼンテーションをグループで行うイベントです。授業での学びをより深めるだけでなく、多くのゲスト審査員・学生の前でプレゼンテーションを行ったり、グループワークを進めたりする中での実践的な学びも魅力の一つです。日本人学生も各種ケースコンペにて活躍しておりますので、いくつか具体例を紹介させて頂きたいと思います。

1. Oxford Chicago Global Private Equity Challenge (Class of 2020 R.I)
BoothにはPolsky CenterというEntrepreneurship・Private Equity・Venture Capitalの分野における就活支援や各種プログラム企画を行っている機関があります。このPolsky CenterとOxford Said Business Schoolとの共催で、両校の参加学生チームがPrivate Equityによる買収ケースに取り組むのが、Oxford Chicago Global Private Equity Challengeです。
概要としては、5人ずつ学生のグループを作り(昨年はBooth側で20チーム以上参加)、2週間程の期間の中で25ページのプレゼン資料とフィナンシャルモデルを提出。その中で6チームがInterview Roundに選ばれ、シカゴにあるPEファームのパートナーの前で発表。その後3チームがSemifinal Roundに選ばれ、大教室でパートナー・Booth生の前で発表。最後に1チームがFinal Roundに選ばれ、Oxfordの代表チームとプレゼン対決という内容になっています。(場所は毎年BoothとOxfordで交互に開催)
お題は、Polskyが選んだ270社程度の上場企業のリストを与えられ、LBO投資に最適な買収対象企業を1社選ぶところから始まり、業界・対象事業分析、過去の財務分析、将来のビジネスプラン、バリュエーション、キャピタルストラクチャー、買収後の100日プラン、リターン分析、今後のDD項目、とバイアウト投資に係る全てを網羅する提案をせよというもの。私のチームはPE、コンサル、投資銀行、FAS、エンジニアというバランス取れたチームで臨め、Interview Roundにまで残ることができたものの、そこで残念ながら敗退という結果になりました。
終えた感想としては非常に学びが大きく満足しており、また幾つか気づきもありました。まず1点目に、PEという然程大きくない業界に対するBoothで活用できるリソースの広さです。PEバックグランドのチームメイト、過去のコンペ資料、シカゴのPEのパートナーからのQA・フィードバック等、あらゆる点から学びを深め、結果としてアウトプットのレベルを高めることが出来たと感じました。2点目に、チームを動かす難しさです。5人がフラットなチームで、全員のバックグランドがばらばらとなると、ミーティングや作業の進め方へのイメージの齟齬、専門用語への理解度の差と様々なとこで、スムーズにいかない壁がありました。この状況下でどうコミュニケーションを取るかが難しく、一方でMBAだからこそ鍛えられるスキルであるなと感じました。
中間試験のための勉強時間や睡眠時間等、犠牲にしたものもありましたが、とても充実した2週間となりました。

2. ABI Corporate Restructuring Competition (Class of 2020 J.Y)
ABI (American Bankruptcy Institute) 主催の事業再生系のケースコンペです。BoothにはCREDIT (The Credit Restructuring Distressed Investing and Turnaround Group) と言う、Distressed Investing(ハイイールド債などの高リスク債券への投資)や事業再生の分野を扱うクラブがあり、ケースコンペへの参加の意思表示をするとクラブ側によって1組4名のチーム組成を受けて、そのメンバーで参加しました(私以外の3名は金融バックグラウンドのアメリカ人)。
内容は、Chapter11(日本の民事再生法に類似)に申請した住居用窓の製造業者のケース課題が与えられ、当該企業のアドバイザーとして再生計画を策定し、利害関係者との交渉を行うというものです。具体的には、20ページ程度の事業再生計画書を主催者側に事前提出し、コンペ当日は、(1)債権者集会、(2)取締役会へのプレゼンテーション(各40分)を実施し、さらに上位3チームには、(3)破産裁判所へのプレゼンテーション(45分)が課せられ、再生計画の承認を取り付けるのがゴールとなります。
チームメンバー4名の中に事業再生分野に格別詳しい人間は(私含めて)いませんでしたが、Boothのクラブ側が初学者向けにトレーニングセッションを組んでくれ、Chapter11に関連する基礎的な用語解説から、実際の申請プロセスや各ステークホルダーの利害構図などをカバーすることができ、初学者でもチャレンジし易い環境を整えてくれました。課題発表から本番までの1週間は毎晩遅くまでチームメンバーと作業に当たりましたが、作業に詰まった時には、アルムナイネットワークを活かして、AlixPartners(事業再生系の経営コンサルティング会社)のBooth卒業生とランチミーティングをし、より現場の肌感覚に近い部分での一般的なアドバイスを得たりして、再生計画書の質を高めることに役立てました。
プレゼンの場では、Bankruptcy Court(破産裁判所)の現役裁判官に加えて、再生系コンサル、弁護士などの業界人が多数審査員として参加していました。彼らは、緊迫した雰囲気を演出してくれるだけでなく、各プレゼン終了後には内容からプレゼン技法に至るまで詳細なフィードバックを実施してくれ、その点は非常に学びの多いものでした。
結果は出場8チーム中2位と、惜しくも優勝は逃しましたが、他チームは事業再生分野出身者や弁護士など専門知識を備えたメンバーが多かった中で、大健闘だったと思います。
個人的には、英語力や業界知識が充分備わっていないことへの不安から、入学初期の段階でケースコンペティションに参加すること自体、相当な躊躇いがありました。ただ、実際に参加してみると、こちらが発信する意見を皆がしっかり受け止めてくれる雰囲気があり、かつBoothの持つ様々なリソースへのアクセスにより足りない知識を補うことも出来たので、「日常では経験できない本気度で、周りのメンバーと一緒になって課題解決に取り組む」という充実した経験を得ることができ、背伸びしてチャレンジして良かったと思いました。こうした未経験者であってもチャレンジし易く、かつ一定のレベルの成果を出し切るための環境が整っているのはBoothの良さの一つだと思います。

3. National Energy Finance Challenge (Class of 2020 福島)
National Energy Finance Challngeは、エネルギービジネスへ注力したプログラムが特徴であるThe University of Texas at Austin - McCombs School of Business主催のエネルギー・ファイナンスのケースコンペです。スポンサーには、石油メジャーであるExxonMoilやChevron、金融機関Wells Fargo、Lazardといった会社が名を連ねております。本ケースコンペは学校対抗となっており、各学校4,5人でチームを編成し参加します。木曜日の夕方お題が発表され、日曜の夜にプレゼンを提出、翌金曜日にオースティンにあるMcCombsでプレゼン発表が行われるというスケジュールになります。
今回のお題は、アメリカの石油企業の上流事業(油田への投資)と下流事業(ガソリンスタンド)のメキシコ市場参入のための戦略を策定するというものでした。具体的には、①上流:与えられた5つのメキシコの油田の投資採算性を評価、入札パートナーを選定し、入札対象の油田及び価格を提示する、②下流:メキシコのガソリン市場への参入において、ガソリンスタンドの自社運営、販売代理店との契約、ブランド供与によるライセンスビジネスの3つの形態の採算性を評価し、メキシコ市場参入戦略を策定する、というものでした。
私のチームは、アメリカ人(エネルギー業界エンジニア)、チリ人 x 2(PE, Consulting)、メキシコ人(PE)、そして私(エネルギー業界事業開発)という異なる経歴、国籍を持つチームでした。エネルギー業界出身である2人を含め、誰も今回のお題に直結する経験は持っておりませんでしたが、コンサル出身者がプレゼン全体のストーリー策定、エネルギー業界出身の2人がケース内容を咀嚼・伝達、それを元にPE出身の2人が財務モデリングを行うという形で、それぞれの強み・特徴を活かしてお題に取り組むことが出来ました。日曜日にプレゼンを提出後、金曜日の本番までプレゼンの練習もしっかりして臨みましたが、残念ながら1回戦を勝ち進むことは出来ませんした(2回戦が決勝)。
残念な結果ではありましたが、MBAではHands onの経験に重点を置きたい私としては、チームで働く上での学びが得られた点は非常に良かったです。一つは上にも記載しましたが、異なるバックグラウンドのメンバーが集まることで、より良いアウトプットが出せることを実際に体験した点です。コンサル・PE出身者がどのようなスキルを持っているのかをこの目で見れたことは非常に勉強になりました。一方で、多国籍かつフラットな関係のチームの中で働くことの難しさも感じました。上下関係がないため、合意ベースで議論は進んで行き、議論についていけないと自分のアイディアを取り入れることが出来ません。全体の議論がずれている時の修正や自分のアイディアを売り込む力はもっと改善していかなければいけないと思いました。
多くの学びがありましたが、本ケースコンペに参加して一番良かったのは仲の良い友達が出来たことです。チームを結成した際にはみんなでドイツビールをたらふく飲み親睦を深め、宿題や授業に忙しい中、週末に多くの時間を割きお題に取り組み、オースティンでは5人で一緒のAir B&Bに泊まり、ケースコンペ終了後は有名店でBBQを食べ、夜中まで飲み歩くなど、非常に濃厚な時間を過ごすことが出来ました。短期間ではありますが、苦楽を共にして仲を深めた友人は、MBA 2年間および卒業後においても貴重な財産だと思います。

Lunch with John Watson, Former Chevron CEO @ Booth

こんにちは、Class of 2019のL.Tです。2nd Round受験の方はスコアメイク・エッセイでお忙しい頃でしょうか。Boothも10月・11月はビジットラッシュで多くの方にキャンパスにお越しいただきました。まだまだ大変な時期が続きますが、Boothの受験に際して在校生サポートが必要でしたら遠慮なくご連絡いただければと思います。

さて、以前こちらこちらの記事で日本を代表する実業家とのRelationの近さを紹介しましたが、Boothはここアメリカにおいても同じ文化を保持しています。私はEnergy GroupというStudent ClubのCo-chairを務めていますが、先日その関係でChevronの元CEOであるJohn Watsonとランチをするという機会がありましたので紹介します。

Chevronは皆さんも一度は名前を聞いたことがあるかと思いますが、カリフォルニアに本社を置く世界有数の資源・エネルギー会社です(2017年度売上高: $135Billion、Net Income: $9.2Billion)。石油・天然ガス採掘を始め、上流~中・下流のサプライチェーンに至るまで広く事業を展開しており、アメリカを代表する企業群であるFortune 500の上位15位以内、俗に言うFortune15に君臨しています。

John Watsonは1980年にBooth(当時はThe University of Chicago Graduate School of Business)を卒業後Chevronに入社し、様々な役職を経験した後に2001年にCFOに就任、その後2010年~8年間に渡ってCEOを務めた人物です。2018年2月をもって退任し、Boothとの結びつきを再び強めたいということで先日シカゴを訪れ、その際にEnergy Groupメンバーとのランチをセットいただきました。当初は学生15名程度で検討していましたが、いざ蓋を開けると希望者が殺到し、結果的に学生25名の大所帯で部屋にすし詰めになりました。密度の濃い部屋でしたが、終始笑顔を絶やさず(我々と同じ$10のボックスランチを食べながら)学生からの質問に答えてくれました。

 アメリカを代表する実業家らしく、経営に関する広い知見を披露してくれましたが、特に人・組織マネジメントに関する話が多かったのが印象的でした。「企業文化は長い時間をかけて形成される財産だが、崩れるのは一瞬。私は常に社内の『雰囲気』に目を配っている。たまにCEOからトップメッセージを発すればどうこうなる問題ではない。」「経営者として一番難しい選択は、『人』が絡む時だ。リストラをする時は常に従業員の生活、Chevronの企業文化をどう担保するかを真剣に考える。」「私がCEO在任中にやった仕事で最も誇れるものはSafety Processの改善について。これについては相当成果を上げたと思う。」「たとえ技術のことが100%分からなくても、分かろうとする姿勢、人間味を見せれば人は協力してくれる。」「後継者を選ぶ時は自分の目が正しいとは思わないこと。」等、長い経験に裏打ちされたエピソードがちりばめられており、将来的に事業会社での経営を担いたい私としてはとても参考になりました。JohnがCEOを務めた期間は世界的に資源価格が低迷した時期で、非常に苦しい環境下での経営を強いられた彼だからこそ言える話も多く、言葉に重みを感じる場面も多々ありました。

 尚、今後については特に予定は決めていないそうです。いくつかやりたいことはあるが、周りの先輩から「John、少し時間を置いて考えろ。すぐに何かにコミットするな。」とアドバイスされており、とりあえず妻と旅行に行くと談笑していました。

 改めての話になりますが、Boothの大きな魅力の一つはこうした業界を牽引するリーダーとの距離の近さだと感じます。学校運営においても2年生が1年生を助ける文化が非常に強く見えるBoothですが、Pay something backの精神が歴々のアラムナイの方にもしっかりと根付いていて、直接教えを受ける場面を設けることができることは大きなメリットだと感じます。受験者の方は、こうしたアラムナイネットワークの強さについても調べながら学校選択を進めていただければ幸いです。

Satya Nadella, CEO Microsoft @ Booth

Class of 2020 LMです。先週、BoothにてMicrosoft CEO Satya Nadellaの講義がありましたので、要点を掻い摘んで、投稿致します。


1992年、University of Chicago Graduate School of Business (現Booth School of Business、以下Booth) に合格したSatya氏は選択を迫られていた。前職を離れることは決めていたが、Boothのオファーレターが来たのと同時期に、Microsoft社からも技術職のオファーが来ていた。悩んだ末にMicrosoftで働くことを決めたもののBoothで学ぶことを諦めきれず、1995年にBoothのFull-time MBAオファーをWeekend MBAに切り替えて進学を決めた。毎週金曜日にシカゴ入り、土曜日に授業を受け、月曜日にはシアトルの仕事に戻る。二兎を追って二兎を得る、それがMicrosoft社3代目社長 Satya Nadellaである。
そんなSatya氏が、2018年10月3日  Boothのランチレクチャーにてビジネスで大事にしてきたことを2つ語った。

一 Boothで養えるビジネスセンス

「Steven Kaplan教授から学んだEntrepreneurial Financeの授業が心に残っている。」もともとエンジニアであったSatya氏は、MBAに来る前はビジネスの仕組みが掴めなく自信がなかったと言う。一方で数字やモデルは得意だった氏だが、Kaplan教授のクラスではファイナンスの授業でありながら数的根拠だけでなく、定性的な情報も駆使し、考え抜いた結論を求められた。ファイナンス等の基礎知識をしっかり鍛えるのは当たり前。Boothで学ぶビジネスセンスとは、さらに全体を把握した上で合理的思考に基づいた結論を出す高次元の思考力・判断力。Chicago Approachでは、ビジネスそのもの(What to think)を学ぶのではなく、ビジネスにおける考え方(How to think)を学ぶことができた。MBA卒業後、このビジネスセンスは自信に繋がり、Microsoftでずっと大事にしてきたという。

二 他人の気持ちや立場を理解しろ

Microsoft社の面接の最後に「道端で赤子が泣いていたらどうする?」と問われたSatya氏は、「警察を呼ぶ」と答えた。面接官は呆れた顔で「赤子が泣いていたら抱いてあやすのが常識だ。お前は頭はいいが、他人の気持ちや置かれた立場をもっと考える必要がある」と叱られた。その意味が分かったのは、もっと月日がたった後だった。
Satya氏の長男は脳性麻痺がある。ずっとSatya氏は「何故、私にこのようなことが起きたのか」悩んだと言う。しかし、妻がキャリアを捨てて自然と長男に向き合い、育児に力を注ぐ姿を見て、徐々に「他人の立場を理解する」ということはどういうことか思い至るようになった。「私に何が起きたのか」ではなく、息子に何が起きたのか、妻は何を感じているのか、そして自分が何をするべきかを深く考えるようになり、初めて他人の立場を理解して行動することの大事さを理解した。仕事でも同じで、より良い同僚、仕事のパートナーになる為には他人のことを気に掛けることが重要だと語った。